20211027

昨日、ゴールデン街で飲んだ。その事を考えながら仕事をしていた。店に入って。飲んだら忘れますと言い切りながらもそこで交わされた単語だけ頭に染み込んでいる。一緒に入った人とは高校の頃からの腐れ縁。印象に残っているのは、多様性と言われていながらも障害を持った人はその土台にいないという話だった。兄がそういった障害を抱えており、実際に色々みてきての話であったという。24時間テレビを家族でみないという事を掲げているという話などを聞いた。聞いた話を書いている自分も軽薄な所があるのではないのかと思ったりしている。


そう考えたときに元教授が学会で発表したアウトサイダーアートの話と重ねながら考えていた。アウトサイダーアートとは、精神的な病を持った芸術作品を医学の文脈から切り離し、美術の文脈から語り直すという所で生まれた言葉である。この定義は揺らいでおり、正規の教育を受けていない作品群なども入ってくる。


最近ではクシノテラスという活動があり、元教授はその活動について批判的であった。東京ドームシティで行われた展示について話していた記憶がある。最後の展示に杉作J太郎の作品が何故か展示され、これまで展示された作品群が嘲笑の的として、鑑賞者が作品を受容してしまうリスクについて話していた。


美術の土台で語れる物事とその土台で語ったときに派生してくる差について考えたりいつの間にかしていた。