20211117

昼休みに血迷い、婚活パーティに登録するサイトを覗いた。身体的に男性である人間の年収と身長を装ったショーが毎回、昼と夜に立て続けに開催されていた。今度、どこかのタイミングで訪問してみようと考えている。肝試し。ショー。仮面の舞踏会。いろんなことを頭に浮かべ、コンビニで買ったミルフィーユを食べていた。


先日、芸能人の結婚ニュースが立て続けにスマホの画面を通り抜けた。異なる声と声との間を縫って。それぞれの。三者三様の拍手喝采がニュースとしてキャッチアップされ、我々の身体をかけめぐる。別々に。顔と顔が。そこにみえる。「おめでとう」と唱えられながらも「結婚」の頭文字が添えられている。ただでさえ、その文字が拡張言語として作用されている事柄に違和感をおぼえているにも関わらず。刷り込みというべきか。脳内に。早く。飲み込めと別の声が聞こえてくる。とてつもない嫌悪感が身体を蝕んだ。


それとともに。立て続けに。異動前のOJTをしてくれた先輩を思い出した。その人はもう会社にいない。働いているときに同棲している彼がいる人と私でたまたまテレワークで雑談しているとき、「お前らは結婚出来ていいよな」とボソッとつぶやいた。その人には富山に彼氏が住んでおり、彼氏の気分が落ちるたびに富山に足を運ばせる。「私も一人なので」とその人にいった後、一言多かったと反省した。