20220126

 哲学科に通っている人から電話が来た。ゼミの文章みてほしいという話だった。フランスの思想家、ジョルジュ・バタイユの研究をしている人のゼミに入りたいらしい。「ゼミの教授が書いている新書の入門書を読んだ上で、バタイユの何を読むのか決めたらどうですか?」と話しておいた。

  フランスの哲学者、カトリーヌ・マラブーの本を少しずつ読み進めていると哲学科にいる人に伝えた。マラブーはフランスの高等師範学校で哲学を学んだ人物だ。哲学界には女性がいない哲学界、階級といった社会に対する苛立ちを抱えながら哲学者、デリダに師事。哲学者、ヘーゲルハイデガーの研究をした人物である。いま読んでるのは性器、ヴァギナについての本で、ニンフとの関係について迫る内容となっている。思想家、アーキビスト、ヴァールブルクの情念型についても示唆的に触れている。それらを通してみえてくるのは、マラブーフェミニズムに対する立ち位置や第三派フェミニズムといった更なる展開。読んでいてとても難解であるため、フェミニズムについての基礎的なところ。一橋大学アウティング問題について触れた最近の本も同時に読み進めていきたい。ナンシーについては別の本となるが認知科学などについても触れた本もあり、それについても読んでみたいと思っている。
 朝。高校の頃からの友人から「コロナにかかった。」と連絡が来た。「遊びすぎじゃないの?」といったら「遊んでなくても遊んでもコロナにかかる人はかかる。」と話していた。
 院生の頃、品川にある私立美術館のアルバイト採用で面接のとき職場には女性が多いが、適応できるかという質問に対し、「私の家は強い女性たちがいたので慣れてます。」と笑顔で話したら落とされたの思い出した。いまはその美術館は閉館している。