20220320

 晴れて天気がいいので布団を午前中に干す。

 初台で開催していたミケル・バルセロ展を大学院の後輩とみにいく。

 バルセロの絵は80年代のネオ・エクスプレッショニズムの文脈に乗っかって、広がりのある活動をみせていた。彼はバルセロよりもキーファーの方が絵画から歴史的な文脈を拾い上げているから教育に使えると話していた。個人的にはバルセロの絵はいいらしい。

 バルセロ展をみた後、菊川に向かう。道すがら、卒論を提出し、研究する目的意識が欠け、脳内に薄い膜がはってるみたいなんですよね、と彼は話していた。僕もそういえば大学卒業してから、ぼやぼやしていて、今年の目標はふらふらです、と伝えていたのを思い出した。

 僕は彼に最近、おじさんっぽいって言われて、そこからおじさんについて考えていて、という話をした。年齢を取ってくることで、そのとき許されていた事とか曖昧なものがあるのかなという話。彼はおじさんかどうかは分からないけれど、変わった人と思われてしまうのなんですかね。という話になったりした。人より多く話をしてしまう人、あれ、いまその話じゃなくて、みたいになってしまう人。色々あるのかもしれない。

 特に男子に関してはあまり話したくない人が多いのかもしれない。歳を取れば取るほど頑固になるし、どうでもいいことを話せる人も少なくなる。実家に帰ると男性と女性、別々のホームレスがおり、男性はぼーっとしている、女性はスーパーの袋で編み物?している。朴訥としなければいけない事もあるのだろうか。

 目的のギャラリーが16時で終わっていた。仕方なく、錦糸町まで向かう。錦糸町で気になっていた飲み屋さんがあり、そこへ入店。店内にはカエルの置物が多い。日本酒がメインの店だった。どうやら酒蔵の人たちが蛙の置物をくれるという。厨房にも蛙が飼育されていた。食用じゃないですよ、と話していた。

 もう一軒いける。そうなり、僕が院生の頃、友達が合コンをセッティングしてくれて、そこで会った人が働いていたビルの上にあるフードコートに向かった。もう数年も前だったため、その人と合コン後に行った記憶しかそこにはなかった。彼は蕎麦を食べたい、といっていたためそことは違う瓦そばの店に入った。けれども瓦そばがないため、ベランダみたいな所でふたりで肉とお酒を楽しんだ。

 カプレーゼ、最近作ってるんですよね、彼はそう言ってカプレーゼを注文するも、出てきたものがあまり美味しくなく、少し不満げだった。それで、まだ食べれる、となって日高屋に向かう。醤油ラーメンをふたりで頬張った。

 まだ、20時。

 解散して、彼は西千葉駅へ。僕は新宿駅へ。そこから家まで帰り。気がついたら寝ていた。お酒が入るとすぐに眠くなる。そういう性分かもしれない。