20220525

25日。割のいい数字だ。きっとそう。5月もついてくる。

ことばの学校、保坂和志だった。
講義の冒頭、保坂さんが話をするとき、ふと、スマホをぽっけから落とし、ゴトッと会場に轟かせてしまう。
保坂さんが話をしていたため、ふと、何の音だろ、と反応してしまう。
佐々木さんが僕の方に指を指して、終わる。
保坂さんは天井で何かが起こったと見当違いを起こしてしまう。

質問も面白かった。小説において、空間をどう伝えるのかという話で、空間は全て伝わらないという返しがきた。
スマホを落とした音でさえも別の眼差しを持って接してしまう即興性も保坂さんみたいな感覚にさせられる。

僕も質問をした。
読書の感覚と小説を書く感覚は一緒なのかと。保坂さんからいい質問かもしれないが、つまらない質問だね。と言われてしまった。逆に僕は保坂さんに聞いてはいけない質問ができて、すこし嬉しかった。
講義の冒頭でも本を読まずに生きていきたいといっていたが、僕が触れた保坂さんの本は読書実録という本を写経する本で、その本については講義の冒頭と矛盾してますよね、という話だった。
どうやら、吉増剛造は違う、僕はあそこまでできないけれど、とりあえずやってみたという本だったらしい。