20230430

　展覧会でもみに行くかと思い、上野まで足を伸ばしてマティス展をみた。展示をサッと見て、これといった感想を当日は抱えなかったものの、後日になってからジワジワと考え込んでしまった。あのキャプションはどんな意味があるのだろう（特に幽霊）、あの配置は何を狙ってみやすくしてるのだろう、東洋趣味は何を示しているのだろうといった疑問符だらけになってしまう。それはともかく、この日は何も思わずひさびさに上野まで訪れた高揚感に浸っていた。ついでに知り合いの展示でも行くかと思い、意気揚々と総武線からの中央線を乗り継ぎ、武蔵境まできてしまった。そこで展示を見る前に散歩するとラーメン屋の通りを抜けて、ちゃんぽん麺屋へと行き着いた。そこからUターンをする。店を見ながらラーメンを食べようとしたものの、麺の多さに疲弊して、ハンバーガー屋にチェンジした。駅前に戻ると、ドトールコーヒーとロイヤルホストがある。1階のドトールと少し離れたビルの3階にロイヤルホストがあったため、ミラノサンドとかパフェでもいいのかもなと思った。けれどもハンバーガーの方が腹持ちいいのかもなと思い、高架下を抜け、直ぐに入るとワイルドなハンバーガー屋があったため入店。アボカドのハンバーガーを注文しようとするも、タブレットでの注文だった。とても静かな注文だった。そして静かにハンバーガーをほうばった。それから、駅に戻る道すがらバーガーキングがあった。高校の頃に同級生何人かで秋葉原のバーガーキングで注文し放題だったため寄るも、私はふたつでお腹が膨れてしまったのを思い出した。友達はいつつくらい食べていた。それでも、誘った友達はさらに食べたかったらしい。けれどもお互いに限界を知って、当時、その人と食べ放題でも限界はあるよなと話していた。そんなことをふと思い出し、バーガーキングでも良かったなと思った。

　一緒に行く予定だった友人と待ち合わせ、合流。友人はウーバーイーツの鞄を背負っていた。展示を見て、知り合いに挨拶をした後、武蔵境から三鷹まで行って、鞄を下ろしに彼の家まで歩いた。それから、吉祥寺まで歩き、書店に行った。私は雑誌を一冊購入し、彼は公募の賞にひっかかっていなかったため、掲載予定の雑誌を購入しなかった。それから、水タバコ屋まで歩き、2人でシーシャを吸った。そのとき、私は依頼された原稿を意図的に落とすみたいなことについて、なんとなく話したら、彼は有名でもないから落としても名前が出なかっただけだろうとなる。私もなんでも書いてみるしかないと思い、何故かその後、東浩紀の話になった。知り合いの知り合いの話でもいいが、彼は東浩紀と飲みに行ったときに東浩紀から聞いた話をしていた。東浩紀は良い創作物ができるのは当たり前で、掲載するときに掲載というゲームにどう乗るのかが大切らしい。そのとき、高度な話だと思った。そんな話をしながらボードゲームをしたら、私はいつの間にか負けていた。彼は地頭がいいと自負しており、地頭という文字とイントネーションすごいなと素朴に思う。幼馴染と高架下のビール屋でビールを飲む次の予定があるため、お金を払って先に退店した。