20220922

 千葉成夫の『現代美術逸脱史』を読んでいる。具体があまり取り上げられにくかった話などがひっかかるも、そこから物象化への道筋がはっきりとあり、もの派に結実している予感にさせられた。針生一郎などを新批評家といい、日本の美術の固有の文脈という視点を欠落させてしまったという視点は頷ける。白川昌生もフォーマリズムを批判した様に。