20211111

朝にテレビを付けたらバンドマンの人が不倫をしていたというニュースが目に飛び込んできた。どうやら、パートナーの子供が生まれるときに同時に愛人の子供が身ごもり、愛人に対してバンドマンがおろせと言っていたという。いま、そういう薬。未だにあるのが気持ちの悪い感覚を覚えた。


この「おろせ」という身体も性も男がいう言葉から連想させられるのはベルイマンの映画だ。雨の中、車に乗った男女がおり、男側が運転しているとき、道の途中で止まり、途中、女性に対し、「子どもをおろせ、さもなければ車から降りろ」というシーンがある。このシーンから男の「おろせ」のニュースを見るたびに、ベルイマンの顔とあのシーンがフラッシュバックするようになった。


最近、一度、別れてから今の女性と付き合い、結婚し、私を育てた父親と前に付き合い、結婚していた女性について考えている。いまは、図書館司書の資格を持っており、図書館員として働いている。私を育てた父親とは大学の放送研究会で出会ったという。私に対しては会いたくないと侮蔑の感情を抱いていた。今ではどう思っているのだろうか。会いたくない私とその人はそれでもいま同じ時間を生きている。