20220918

 練馬区立美術館で開催されていたマネについての展覧会を見に行った。マネは国内において収蔵作品が少ないばかりか、紹介のされ方も文字情報からになっている事を知った。国内でマネ信仰が盛んになっていた近代日本画も陳列しており、村山槐多の描いた水彩画は色のトーンが紫色になっていた。本来、マネの絵は印象派の色合いでもある紫と緑と水色が混合した色をあまり用いていなく、黒色とグレートーンの配色をしている。マネの作品をマネを崇拝した人々のイメージで形作られた色合いは、先に紹介された印象派の配色だったりしたのだろうかと思ったりしていた。印象派はマネ以後の配色で主題も少し異なる。それを示唆的に捉えていたのは、福田美蘭による後半に展示された国内のミュージアムショップでマネのグッズがあまり販売していなく、その貴重なマネグッズを描いた絵画だった。