20231211

 退勤後に代々木上原駅まで行く。以前住んでいた家から自転車で一回だけ訪れた古本屋を再訪問。古井由吉蓮實重彦が床から平積みされているふたつの柱みたいなのが下を向くとみえる。平積みになった古本をひとつずつ手に取り、蓮實重彦の『私小説を読む』が500円だった。定食代と同じくらいの値段。買おうと思ったけれどやめる。代々木八幡まで歩き、ジンソーダを購入。渋谷まで歩く。渋谷のコンビニで駄菓子の梅を購入。また飲みたくなりレモンサワーを購入。代官山まで歩き、コンビニでスルメみたいなのを購入。前職の先輩と合流。都立大学まで歩く。映画の尺が何で長くなってるのか話した。

20231209

 朝にwixで以前作成したサイトを消そうと思ったら消せなかった。友人である奥さんがChoose Life Projectの番組で放映していた「ガザで一体何が起きているか - 民族浄化とは何か - 」をみて、BDS運動の対象企業にwixが含まれており、削除する運動を募っていたからだ。削除運動に乗るために昨日アカウントごと削除したものの、ホームページは生き残っていた。その解決をするために無料相談を受け、サイトの削除に数日かかるのを知った。

 BDSについて色々調べてみると、ソフトバンクが川崎で開催さらるイスラエルの見本市のスポンサーから降りるよう要求するなど、ガザの民族浄化を反対するアクションが色々されていた。wixから降りるのもそのひとつかと思う。

 朝早くに起きたため、渋谷まで行きオペラシティ目指して歩いた。写真家、石川真生の個展を見るためだった。石川は東松照明の学校に通い、その後は沖縄で継続的な写真の活動を行っていた人物らしい。沖縄での個展をみることは叶わなかったが、東京で行われるというのでみにいった。

 黒人の友人を撮影した写真シリーズがとにかく元気な感じがしたのと、沖縄にいる米兵が女を買いに夜彷徨う写真が徹底して、自身の出生地である沖縄に目を向ける姿勢を感じる。米兵の写真については、米兵の施設を一般的なメディアが取り上げる前から撮影をしていた石川ならではの視点だった。

 最後の巻絵調の写真群は、被写体の人物像について細かく書いた解説書と言っても良い作品リストが目を引いた。その人なりの運動、アクションの仕方があって、では見た人はどう動く?と挑発してくる。

 上のフロアの常設展は、90年代の奈良村上が展示しており、少し矛盾するが同時代的な感覚も拾おうとする学芸側の手つきがあった。どちらかというと中央の文脈な気がした。

 見た後に初台から渋谷まで歩く。途中、代々木公園に寄ろうとしたけど、西門前の坂を見てやめる。渋谷のクラフトビール店に入り、一杯呑んでから帰宅した。

20231206

 仕事で参加型アートについて書いた。書いた原稿を上司に見せたところ指摘され、修正した。自発的なものと公的なものだったりモヤモヤしていた。

 不意に、大学院の頃についていた指導教官のエピソードを思い出す。教官が東京大学社会学部に落ちて浪人中何をしていたのか聞いたとき、パチンコをひたすらやっていたらしい。パチンコにハマる人は球の動きを追うのが好きな人とゲームが好きな人がいるらしい。パチンコをやりたくなった。祖母もパチンコをよくやっていた記憶もある。

 帰り道に川上未映子の続きをオーディブルで聴いた。横になりながら首を上に向け、日本酒を飲み干した主人公の描写を聞いて日本酒も飲みたくなる。

 そういえば、今年は忘年会の幹事をはじめた。それが来週あり、ひとりは子供がいる母親だった。子供を寝かせてから来るらしい。そうか、もう子供の話とか出てくるのかと思った。

20231201

 オーディブルやラジオにハマっている。Spotifyも2023年の一番聞いた曲などが表示される。今年はEVISBEATSと田我流のShooting Starを一番聴いていたらしい。毎度の如く、アーティストではceroを一番聴いていた。ラジオは三四郎霜降り明星だった。そっかと思い、電車の乗り換えで村田沙耶香コンビニ人間を聴いた。大久保佳代子が合いすぎている。いらっしゃいませ。どうもありがとうございます。という合図の練習を大学一年の頃、夜勤のコンビニバイトでやったなと思う。職場に着き、副業のライターの仕事に誤字があるのをSlackで知らせて頂いた。絶望的になり、まったく仕事に手がつかなかった。帰り道にオーディブル川上未映子のすべて真夜中の恋人たちを聴く。校正を仕事にしている女性の話。校正原稿の白さについての記述が芳醇であった。自分は文章が下手すぎる。迷惑もかける。何が適正なのかまた苦しくなった。帰宅後テレビをつける。VIVANTはフェイドアウトしたものの同じテレビ局でやっている下剋上球児は見続けている。教員免許なしでも野球の顧問を続ける鈴木亮平が眩しすぎた。

20231116

 中原昌也フェイスブック生存日記を21、20ともに読了した。正確にはみおわった感覚。中原がブックスマートについて、こういうフェミニンなやつは冒頭馴染めなかったが結構楽しめたという話を書いている。自分自身は好きな映画だったのではじめの辺りが、楽しめなかったのは何故だろうと思った。けれども、そもそも自分が少し男性っぽいものに触れる機会が少なかったというのもある。幼い頃にプラモデルにハマらず人形を集めていたり、最近ではミント色の服を着たりしているからか、男性性になれてこなかったのかもしれない。そう区別してるのも自分だし、なんとなくジェンダーで区切ってみていたりするのってどの辺りなんだろう、と中原の文章を読んで考えていた。

 それと、まえに書いたが中学生の頃に森村泰昌を引いて書いたレポート。男性が美術をやるという気まずさ、みたいなものについていまならもう少し別の引き方、社会構造と含めて書いてもいいのかもしれないと思った。

20231112

 二日酔い。泥のように起きては、外出した。15時に友達と待ち合わせをしてスノボグッツを買いに行く予定がある。その前にと、そとの空気を吸うために街を歩く。渋谷から新宿までトボトボ歩いた。

 新宿御苑にでも行こうと思う。小林くんとかがいそう。初めて訪れたが居心地が良かった。紅葉がとてもいい。スタバが激混みしているのを横目にお菓子をかって食べながら歩いた。池袋まで向かい、友達と合流した。

 神保町でカレーを食べに行く。1時間くらい並んだ。カレーはとても美味い。外に出たらさっきの混み具合より空いていたためガッカリする。勘が外れた。

 スノボ商品を友達と何軒か梯子しながら見る。どこが安いとかどのデザインがいいのかなど考えながら結局なにも買わない。

 中目黒に移動してシーシャを吸った。友達とメッセンジャーでやり取りをする。映画をみよう、と間違えてメッセージを飛ばしてしまい「これは喝だろ」とメッセージがくる。最近、友達は「喝」がマイブームらしい。私は何人かに喝をもらって日々を送っている。

 23時くらいに解散。シーシャを共に過ごした友達は明日在宅にするらしい。

20231111

 文学フリマに行った。店番をした。石倉さんとTで店番をしており、石倉さんが積極的な販売を行なっていた。ついついニヤニヤしてしまうと石倉さんに「なにニヤニヤしているんだ?お前、元気なのか?」と言われてしまう。「バナナの叩き売りみたいだなと思いまして」と言ってしまう。やはり石倉さんの熱気から元気をもらった。自分が書いた文の批評をもらい、「名古屋の人に怒られるぞ」と書かれている。人を怒らせてばかりだなと思う。

 打ち上げに行った。となりに水色の服を着た人がいて、岸田に挨拶をしていた。その人と隣でトイレをすることになり、トイレをしながら話したら、岸田のことは知らないらしい。そうなのかと思ったら、いぬのなんとかというグループの人らしい。

 向かいに座る新聞記者の女性とNで制作をどの様に終わらせ、作品は完成するのかについて酒を呑みながら会話した。

 解散みたいな雰囲気になる。外で河野さんがいて、年末に某学芸員ルノワールで会話をした以来だったため、その話をして、覚えてますか?と会話したら覚えていた。濃厚に覚えているらしい。立ち話をして二軒目にtelleのメンバーで。

 hanbaraさん母親に服買ってもらってるって聞いたんですけど本当ですか?と女性に聞かれる。服がどういった文脈で買われたのか全部説明した。説明すると服や靴は一部をのぞいて、母親が買ったものではないとわかった。WTやKなどとも会話した。男女関係なく赤い顔の人はいた。

 飲み会が終わった後に岸田と会話した。芝公園まで向かったが、岸田が俺は興味ないかも、みたいな話をしてすぐに終わり、ともに帰った。帰りに昨日ライブに行ったヨラテンゴを聴かずに、ピチカートファイブを聴いて家路についた。東京は夜のアレだった。