20211210

 この日記を書いていて思うのは、僕はアメリカのニュージャーナリズムをやりたいと考えたりしている。これは、カポーティの『冷血』などが顕著であるが、フィクションを一切使わず、そのまま現実に起こった事を書いていくらしい。ビートカルチャーにも近い小説『オン・ザ・ロード』の様な文体でやっていきたいという考えもあったりする。動きながら書いていく。動いている。といった文体をなんとか拵えたい。

 先輩のタイピングの音がとても耳に響く。これはストレスが溜まっている証拠ではないのか。これも推測。知り合いの社員に異動前はかなり厳しく。イライラしていると周りの社員をざわつかせた人らしい。いつもその人に厳しく当たられている。僕はいつでも当たられ屋だなとそのときに思っている気持ちの悪い感覚を抱いている。マウントも取れない。当たりたいんだろうなと思ってしまう。どうすればいいんだろうか悩んでしまう。相談もできない。話を聞いたところ6歳上らしいがどうなのだろう。周りの社員はいつ結婚するんだと噂しており、その噂も耳が痛い。様々な人を断罪していく能力が遥かに高く。私も断罪されまくっている。怖いがこれも仕事のうちなのではないのかと痛感する。

 会社にいて、思うのだが、世代が近い先輩ほど僕に対する風当たりが強い気がする。みんなブルーピリオードの主人公みたいに立ち回り気にして動くのがうますぎて。どうやって怒られない様に生きているのか知りたい。美術も実際の社会もあまりそれは変わりない。美術の場合だと造形的にどうなのという突っ込みから来たり。今これやる必要あるの?といった理詰めが来る。メンタルが減らされる。だからバックで動ける人ほど仕事貰えてるんだろうなとか思ったりしていて。社会も美術の社会も変わりないと思っている。社会人。大変。