20220123

 朝起きてトーストと昨日作った新玉ねぎの味噌汁を食べる。最初はご飯との相性を考え、トーストを食べるのに躊躇したけれども。なぜか食べることができた。

 上野駅に行く。待ち合わせした時間にこない。時間が過ぎる。そこから改札出ずに新宿駅に戻った。ラインを開けたら来週かと思ったらしい。春休みらしい。そうか春もうすぐかと思いつつ。書店に行った。買いたい本があるけど何か買って持ち歩く気持ちになれず、そのまま帰ってしまった。

 母親が15時にスピーカーと当時聴いたレコードを持っていくとラインが来ていたため、その時間まで家で待つことにしようと思った。100円ショップで買ったラーメンを啜って家で待つことにした。

 14時。家にいるこの時間。あまり居心地よくない。多くの人が外に出かける時間でもあるからなのかもしれない。けれどもマンボウが出て、そこから数千人の人々がコロナにかかっている。そこから店に入る人。入るのをやめる人。家にいるのが好きな人。さまざまな人がいる中で、私はひとりなんだなと思ってしまった。

 ザ・ノンフィクションが放映していた。この時間のこのドキュメンタリー。肌触りの悪さを感じている。けれども見てしまう。多分、ドキュメント24時をひとりでみて、しんみりしたいとある編集者が話していた記憶がはっと甦る。そういえばその感覚に近いのかもしれないなと思い。ひとりでみる。

 婚活に励む30代の人のドキュメンタリーだった。専業主婦になりたいと夢見て生活しており、それは親が共働きで夜ご飯を一人で食べなければならず、そのご飯が自分が嫌いなカレーだったからだという。映像では「カレーだったんです。」と言って、一泊おいた。その後「嫌いだったんですけどね。」と言ってるシーンがあった。これは、言いたいのに言えなかったあれだ。多分、前に付き合っていた人が言いたかったのに言えずに吐露して別れたからそれがフラッシュバックして見えたからなのかもしれない。引きずってるな。と思いつつ。見ていく。

 マッチングした人と会って何回か会っている。結構順調そうだ。けれども家に行ったとき、「もう会いたくない。」となったという。それはマフラーがほつれて綿が出て、電球も変えないまま切れた電球がついて「これ、節電だから。」と言っていたという。けれどもお金はあり、スマホアプリと車に全て費やしているという。そこをみて「これは安定した暖かい家庭を築けない。」と判断したらしい。

 それに対し、まるでおみかけさんの様に結婚相談所のママが仲人のようにふたりを向きあわせ「もっと。会話をしなさい。会話になっていない。」と話している。けれどもその次に婚活に励む主役の親が出てきて、「どうせ。このママはお金を稼ごうとしてあなたを利用しているだけなのよ。」とその人にいい、傷ついて、そのママにそのまま親の言葉をぶつけてしまう。それに対し「あなたは、ちゃんと人と向き合いなさい。今のままだと誰とでも関係を壊してしまうのよ。」と話している。側からみればその通りと思ってしまうけれども、そう思っている側もちゃんと向き合ってこれたのかなと思ってしまうシーンだった。

 結局その人とは破局。それでも主役は婚活に励み、「結婚って果たしてなんでしょうね。」という水原希子のセリフで終わるものだった。

 母親が来る。当時聞いていたレコードとアンプ、プレイヤーを持ってきて、つなげたりしていた。近くのお菓子屋さんで僕はフィナンシェを買った。それを振る舞って。つないでくれた返礼として紅茶をつくった。そのドキュメンタリーの会話をしつつ。前に付き合った人を思い浮かべた話だったり、言いたいけれどもそれについて言えなかったり、癇癪を起こして結局、何も解決しない話ってなんだろうという話をしたりした。僕のズボンの一部がほつれていた。