20220703

 あれから、電車で上野駅から池袋駅までいって、池袋駅のちかくにあるレンタルサイクルで自転車を借りた。腐れ縁は同級生の友達ふたりの内、ひとりの家に泊まるらしい。自転車を乗りながら電話でもしようかと思い、変なラインを送ってしまっていた。

 同級生の友達のひとりが最近、僕と水戸に行った人と上野のバーに連れて行かれたといっていた。電話するとその相手の声とがその人と重なって聞こえた。僕の日記と詩人がnoteに書いている日記を比較して、読みにくいとその人は話していた。
 自転車を1階に置いたまま、朝になっていた。自転車を別の拠点に早めに返さなければまた、お金が課金されてしまう。ついでに、近くの喫茶店でモーニングを注文すると決めていた。
 首都高と一緒に途中まで走り、下を通り抜ける。そこから少し先に入った所に横断歩道がある。それを渡り住宅街をすぐ右に抜けて、少し先に小さな公園がある。そこを真っすぐ進んで左に折れると住宅の隅に自転車を置くことができるバーみたいなものが設置されている。
 電動自転車。返却ボタンを押す。完了。
 昨日思い描いていた返却方法よりも簡単だった。返却後、駅まで向かう。そ駅近辺のビルの二階に喫茶店があった。くまもんがいる。
 そこでパンケーキを頼んだ。とてもミニマルだった。
 パンケーキをつつきながら山口昌男の『敗者の精神史(上)』を読み終えた。下巻も欲しくなってきた。
 八王子から少しあるいた先の山奥で展示が行われている情報をFacebookでみかけ、そこにでも行くかと思いたった。行きの電車で滝口悠生の『高架線』を読み終える。小岩の話であることに後から気づいた。
 そういえば、小岩で腐れ縁と飲んだあの人は何してるのだろうと思ったりしていた。腐れ縁に「好きなの?」と聞かれ、深夜に電話した相手に「女だったら誰でもいいのかよ」と囁かれる。その相手と揉めたとき、その人に「俺のことなんかツイートとかしてたりしませんかね」と心配になって聞いたりしていた。
 元カノに昔、「会社に怒られる人」「放おっておけない人」とちらっと匂わされた事があって、その度に肯定感が半減したりしていたのかもなといまになってどうでもいいニュースを思い返したりしていた。
 八王子よりも橋本に来てしまった。複合施設が何軒もあり、餃子の王将で王将ラーメンと餃子を食べた。これくらいだったらお金がかからないだろうという金銭感覚はあった。
 途中、雨が降ったりしており、やめようかなと思ったりしていた。けれども、ヤフーニュースによれば、まだ晴れるらしい。
 八王子に向かい、バスの時刻に乗り遅れ、20分、服を見ていた。
 そこからバスに乗って現地まで向かい、少し歩いた先に緑のコーンに白いプリントで「ジェネラルミュージアム」という文字が貼られている。その矢印に従って歩いていくとアーティストがテントの下にいた。
 説明つきだった。ピカソの初期作が抽象表現と社会との接近について考えた作品が多いことや迷彩柄とキュビスムの関係、性行為と動物の擬態、といった思考のつなぎ方が面白かった。
 アーティストとは、院生の頃に関わったプロジェクトで一緒に活動したりしていた。その人から、「hanbara君。海外。まずは海外だよ。」と言われたりしていた。もしかしたら、父親くらいの年代の人。現代美術館のグループ展にも参加している。それから人生相談みたいになって、昔の彼女に通報されたり、正社員から契約になったり、発達性のグレーと判断されたりといった話になった。「僕も溜まった所を原動力にしているけども、いま、美術の中でメインに行われている議論であったりに入り込んで話せるかも戦っていくには重要だよね。」という事だったり、どう美術との距離を取り保てばいいのかだったり話していた。昨日行った近代美術館のコレクションで「ぽえむの言い訳」というコーナーがあり、そこが先週、後輩と付き添いでいたパーマの学芸員が担当している事に話をする中で気付かされた。
 アーティストから最後、「前から少しばかり成長している気がするよ。」とも話して頂き、自身を持っていこうとも思った。この日記を書いていることも話したけれど「よくできた黒歴史」と話していた。
 2時間くらい話をしてからバスで帰った。途中、ピンサロに寄ろうと思い、近くのピンサロに行ったら混んでいた。入ったおじさんがあまりの店員の接客が滞り、案内人も充血しながらイライラして対応しているため「ここはピンサロですか!?」と言っていた。あまりの混雑に別の所にした。そこでただ悩みを打ち明けて、何もせずに店を出る。
 近くのブックオフ西村賢太の小説を買おうと思った。けれども死後に買われる人が増えたためか置いていない。村上春樹の「ピンボールもの」にした。
 教授が村上春樹をニューヨークの美術館で仕事をしたとき、帰りの飛行機でみたという話を思い出した。「友達にはなれない。」と話していた。文章を書く人は友達にはなれない人が多いのかもしれないと思ったりしていた。
 帰りに小説を読みながら帰る。知り合いが聖蹟桜ヶ丘駅に何回か通っており、ここがそうかと通り過ぎていた。
 最寄り駅のスーパーで夏野菜カレーを作るために買い物をしていると、新じゃがの安さに驚いておっきなものがみっつ入っているものを買った。ひとつでカレーが作れる。この前、途中までみて停めていた映画を最後まで流しながらカレーを作る。
 ご飯をもって、カレーのルーをいれる。さっそく食べるも口の上の肉と高温のルーが触れてしまい。あちちっとなる。何口か食べる。ルーを作りすぎた。食べきれずに途中、カレーのルーをタッパに入れ、残りのお米で明日のお昼に食べるおにぎりをふたつ作った。