20211002

無印良品の「自分でつくるベイクドチーズケーキ」を作ってみた。

通常のバターを買う予定だった所を値段だけみて無塩バターを買ってしまい、このバターのいく先を考えた結果である。

昨日、買った型と牛乳、冷蔵庫にあるもので作る。調理用の紙がないためバタを型に塗り、その上に小麦粉を塗してスポンジが張り付かない様にする。案外、満遍なくまぶすのが難しかったりする。型に卵とチーズケーキミックス、牛乳を混ぜた素材を流し込む。型に流し込んだものをオーブンに入れ、じっくりと焼く。

焼き上がる間に色々と考え事をする。

この前、無印良品にいったとき、本も売っていた。本屋と生活必需品、家まで売っている。生活すべてを無印にするということは無印な生活体系であるにも関わらず、「無印」と語る語り方に語弊が生まれている様な気がして少し気にかかる。

ニトリと異なる点を挙げるとするならば、まとまりのあるシンプルなパッケージデザインがニトリにはないという所の様な気もするがそこはどうなのだろうと考えてしまう。

ニトリは最近、美術館を北海道に立て続けているが、もし、無印が美術館を建てるのであれば民芸館の隣に建設するのではないのかと考えてみたりする。

そもそも、民芸も柳の薫陶を受けた個人作家が次々とシンプルなデザインの陶磁器を作り続けている。河井寛次郎もその一人で、河井の作風は柳の影響前後で大きく異なっている。こういった所からも無印との近さを感じてしまう。

そうこうする間にチーズケーキがオーブンの中で膨張し、型から溢れそうになる。取り出し、ひっくり返す。ひっくり返した裏面にアプリコットソースを塗って食べた。外からの日差しがソースを光らせている。

台風一過。

気がついたら外に干していた洗濯物が乾いていた。

その後、展示をいくつかめぐり、何箇所か坂を登ったり下ったりした。都市の中のロッククライミングボルダリングを一回やって挫折したの思い出した。

渋谷の山の中腹にある喫煙所でタバコを吸った。隣のサラリーマンが怪しげに向こう側を見ている。目線の先には喫煙所の隣のオープンカフェでパートナーとタバコをふかしている人がいて、その人をみていた。

オープンカフェのラップとイアフォンから流れるムーンライダーズの「9月の海はクラゲの海」が耳の中で混じって聞こえてくる。10月にもなっているのに流れてくる。

振り返るとサラリーマンがニヤニヤして向こう側を見続けていた。