家の窓にはレースのカーテンのみかかっており、日差しが直に入っており、この直に入ってくる日差しから目を覚ましてしまうことがあり、それはそれでいいのではないのかと思っている。そういった事もあり、今日も朝早くに目を覚まし、朝食を作り、昨日買った赤ワインのあまりを飲んだ。朝から目が覚めた。
自転車の鍵を以前、なくしてしまったため、今日は鍵の修理に行こうと思っている。とても軽い自転車のためか、そんなに苦労する事なく近所の自転車屋に足を運んだ。
小学生の頃に自転車の鍵をなくした事があり、廃品回収車のおじさんに「大丈夫かい?乗せてやろうか?」と声をかけられ、乗せてもらった記憶を思い出した。とても優しいおじさんであったが私がもし、女性の様な雰囲気であったのなら、もう少し違う対応をしたのではないのかと思い返したりする。これは、悲観的に物事を捉えている私の性でもあるのかもしれないがそんなことを頭の中で反芻させながら自転車を運んでいった。
修理のときにおにいさんに「免許証を見せてもらえますか?」と尋ねられる。最初は「どうしたものか?」と考えざるおえなかったが、ふと考えてみれば軽い自転車は盗難に合いやすいという事を思い浮かべた。
「これ。盗難に遭いやすいという事ですよね?」
「はい。この自転車軽いので盗難されやすいんですよね。」
その後、おにいさんが上司にこの対応で大丈夫なのか尋ねに向かう。上司は「まあ、大丈夫でしょ。」と鶴の一声で修理する事が可能となった。おにいさんによって自転車が店内に運ばれる。
私は結構、時間がかかりそうな修理に見えた。
「これ。どれくらいかかりますか?」
と尋ねるも、おにいさんは
「すぐできますよ。チェーンを選んでください。」
とさっと対応する。
そう言われるがままにゴム製のチェーンを選択する。少し高い。
その後、数分で鍵が解除され、おにいさんが自転車を外にだす。
私はチェーン代と修理費を払い、修理された自転車をみに店外にでた。
おにいさんに
「このチェーン、すぐに切れたりしないですよね?」
と尋ねるも
「まあ、すぐ切れますよね。」
と言われてしまう。
修理された自転車でドーナッツ屋に向かい、店先でチェーンの使い方がわからず戸惑う。
スマホで調べるも結びつける程よい太さの柱がない。
そんなとき、隣で同じ様な自転車に乗ってきたおにいさんが長いチェーンをボディと車輪にさっと巻いており、それをみて真似をすることになる。そのとき、私は道を漕ぐのに不慣れだと感じた。