20211222

 今年の上旬辺りに読んだ小熊英二の著作、『日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学がここ最近になって効いてきた。

 これは僕なりの働き方なのかもしれないが、納得のいく範囲に意識を及ばすには、確証のある根拠が必要となるのが性に合っている気がした。
 もしかしたら、みんな何となく自分に合わないと思ったら人間関係で転職したりするのかもしれないけれど。
 僕が働いている所は多分、ジョブローテーションと銘打っていないけれどもジョブローになっている。これは、ドイツ式の働き方なのではないのかと思ったりした。ドイツの場合、20代はほぼ、転々と色んな拠点で働いては資格や働き方を身に付けるらしい。そのため専門教育にも力を入れている。大学はアカデミズムの意識故か無料となっており。働く人と大学は少し異なる。ある意味で新卒一括採用がドイツにないのも頷ける。
 小熊英二もどっちがいいとか悪いとかじゃなくて。と言っているように新卒一括採用もポテンシャルを買ってくれるから。その年その年で追い風が変わるのもその人の気運に左右されてしまうのかもしれないが、それはともかく、これまでの研鑽とは異なってくれるというのもいい気がする。
 近頃は経団連が積極的に転職を進めてくるが。これもこの国?いや世界的に?貧しさ故な気がしなくもない。これは、アゴラの池田さんや社会学者、西田亮介が議論していた話。僕は随時、新卒一括採用でいいと思っている方だ。
 多分、新卒一括採用、長期雇用で仕事が回ってきた風土があるためか、中々、副業、転職といった働き方(ストレスフリー?)の空気に染まりにくい。いまでもやはり残業しなきゃならない空気がある気がする。そして働けないやつは働けないやつなりの転がり方をしてしまう。そういったところから、この国の多様性という言葉が「」つきの多様性にみえてしまう。
 まあ、そういったゴネゴネを抱えながらも田我流のマイペースを聴いて出勤する事にした。