20211225

 異動前の部署の人たちと集った。退勤後、ドトールモンブランを食べながら滝口悠生『死んでいない者』を読む。この前、たまたま友達と待ち合わせをする間に古本屋で買った本。葬儀で一家一同全員集合する描写が面白く読めた。伊丹十三の映画「お葬式」もそうだが、冠婚葬祭といった場面で全員集合して食事を共にする場面は何かしら起こる。僕の家族が一家集合したときに腹違いの姉と弟と対面したときは、そのとき何も思わなかったが、後になってひいてついてくる感覚がした。弟の方はパートナーがおり、無口だった記憶がある。滝口の小説では巻物を下品に食べる描写があり、肉親同士で食事を共にするときに出てくる村の集会みたいなニュアンスが伝わる。あのニコニコしながらなにか黒いことを吐いている人や唾を飛ばしながら何かを伝えている人。何だろなと思った。

 ドトールを出て、残業後に集う。異動前の部署にいた先輩が別の部門に移り、久々に再会した。なんだか雰囲気が変わっていた。移ってからあまり慣れないらしい。人間関係とは。

 それから帰り道が同じ人同士で渋谷のカラオケで3人で朝までいた。帰り道。2人になり。話している間に寝ているの気づかなかった。「乗り過ごさないでくださいね。」

そう言われて明大前でおれた。