20220621

 日記を書いていて、過去分の日記の厚みが増してきた。この前の課題を受けて、日記を掘り起こして取り上げたりする事もあり、ある種のノートみたいになっている。ただ、元カノをあまりいい意味で書いていなかったりしていて、書かれている本人の気持ちになって考えたりした方がいいものの、存在しているようで存在していない。つまるところ、実際に会ったことのない人のことをみて、これってこうなんじゃないだろうかと、思ったりしているだけなのだ。

 書いている人、その人のみが自発的に現れており、その人本人にとってはどうだっていい事だったりする。他人がとやかく言っている。書き手は誰なのか、私なのか、誰の声なのか、私のことをいっているのか。
 よく、こういった人をこういう、というのがあったとする。それをみて、これってこうなんじゃない、と考えて実際に会った所そうでもなかったりする。全て憶測と偏見、それにまつわる話がうろたえている。

 夕飯のチヂミを食べながらなんとなく、見逃し配信の項目に「あざとくて何が悪い」が、ひろゆきの回だったのでたまたまみてしまった。知り合いがこれのVTRに出ていたなと思っていたりした。6月あたりにご飯でも行こうよといっているものの、撮影が入ったと言って、7月になりそうだ。
 司会のふたりの女性らしき人がとやかく話している。「遅刻はだめ」などの社会人マナーらしいが、内面的には男性性を内包している。
 それのVTRなのかドラマみたいなものが、この人にはこうした対応を、というもので、会社の雰囲気と照らし合わせてみてしまった。「雑談をあまりしたくなく、的確な話を」「最近の若い人は、とついつい言ってしまう先輩」。相談の仕方、セクハラめいた会話をする飲みの席での振る舞い。どれも適材適所にハマった対応をしていた。

 その前に面接で赴いた会社がおじさん3人であったため、その人たちにどう、振る舞っているのだろう。いや、そうする必要もないのか。けれども取り込まれてしまったらどうしよう。そこまででもないのか。とブツブツ考え込みながら面接と適性試験を受けた。「あとは最終だから」と言われたものの、内定をもらっているため「どうしよう。」となっていた。
 たまたま、Facebookの広告でアンミカが「なんで?って彼氏に対して、あまりそういっちゃだめだよ」と言っていたという一節をみかけた。理由は彼氏の自尊心を傷つけるらしい。最近まで付き合っていた元カノがよく、「なんで?」って言ってきてて、自然なことかなと思っていたのだけども、連発するときがあり、自然と問い詰めている事になっていた。無自覚すぎて追いつけない自分もいた。
 説明するのが下手くそすぎるのもあるのだが、その「なんでなんで病」に対して元教授はバッサリ、分析と丁寧な説明をし続ける。研究室で自分が引き受けたゼミ生に対して適材適所の説明をしていた。
 父方の曽祖父は北海道におり、子供がなんでの「な」と一言いっただけで拳が子供に飛んできたらしい。
 この「なんで?」は相手の自尊心を傷つけるという意味づけもできるが、昔の人にとっては無駄口叩くな、といった意味もあるのかもしれない。けれどもその無駄口みたいなものがあるのが自然で、それを聞き続けて僕はぼけーっとなっていたのを思い出した。
 こういっては何だが、「なんで?」が始まったとき、脳の中でエポケーが始まっているのかもしれない。なんで?エポケー。