20220629

 退勤してから、目黒の二郎に行ってみようと思い立っていた。それは、「二郎なんて...」という人がいて、私もその1人なのではないのかと思っていたから。ただそれだけのことで二郎に行く。

 数分並んで店長は「盛り付け。何にする。」と無表情で聞いている。カップルにも聞いており、女性の人が彼氏に「怖い...」と言っていた。その店長はアイドルが好きで、食券機の店長が見える辺りにアイドルの写真が貼ってある。
 左隣に座っていたおじさんは全部のせをしており、牛脂みたいなものが乗っていた。それを橋で皿に寄せるのではなく、カウンターの机にポイッとしていた。
 左隣、右隣ともに僕より早く食べ終わる。ちんまりしながら、早めに食べなければならないと思っていた。上のものが一通り食べ終わり、麺を少しすすって完了する。シメのウーロン茶を入れようとする。右隣の人はそういえばペットボトルで持ってきていたなと思った。
 退店してから、中目黒駅まで歩いた。そういえば、転属前の先輩が転属して本社にくるらしい。今日は最終出勤となっており、いまの部署のスタッフ同士でダーツをやるから来ないかと誘われていた。中目黒駅の近くにあるダーツバーだった様な気がする。
 夕焼けをみながらbutajiのfree meを聞きながら目的地まで歩いている。
 その前に銭湯入ろうと思った。今日は最高気温41度。
 駅の近くに銭湯があり、前々から気にしていた。そこに入店して湯船にザブっと浸かった。そしたらまわりをうろちょろする青年がいた。彼はそういえば、受付でサウナなしで入店して、サウナを待っているおじさんに「先に入っております」と伝えていたな。
 その青年は顔が広い。浴槽に入っているおじさん次から次へと会釈する。そして、サウナのロックキーを預かってサウナに入っていった。「これ、通常罰金だよな...」と頭の中でめぐりつつも、風呂と水風呂を往復していた。
 銭湯を出てスマホをみると、例の先輩が近くで飲んでいる事が発覚。移動する。その人に「二郎ラーメンを食べてお腹がいっぱいなんです。」と伝えると。「俺は二郎。ご飯だと思っていないから。二郎食べないから。」と言われる。隣の座席に座っていた人が着ていたDENHAMのシャツがカッコいいという話にいつの間にか流されてしまった。
 僕も流れるまま、一軒目に飲んだ人々とダーツの所へ。最近入社した元お笑い芸人の人に一軒目、「お前、お金ないから払わなくていいよ!」と奢ってもらう。その人は「なんで、お金。そんな減るの?」と聞かれるも、「新幹線往復で神戸に行ってしまいました...」と返すと「深夜バス。いいのあるし安いよ?」と提案してもらった。至れり尽くせりだった。
 どうやらその人はいつも同じ部署の人に優しくツッコミしているためか、「最近はヌルいボケが多すぎるから、随時シカトしてる。」と話していた。この前、朝までカラオケに行った人は「この人、最近、シカトばっかするんですよ!」と言っている。その人はダーツでバッティングセンターのボール投げをする機械の様に正確な方法と距離感で的にピンを当てていた。
 ダーツの場は3階にあった。2階は水タバコ屋になっており、知り合いの作家と行ったりしていた。ダーツは初めてだった。
 何本か投げたものの、大げさな身振りになってしまう。昨日見たアメトーークの芸人みたいなオーバーラップをしていた。
 はじめはわからなかったものの、こうやって得点を稼いでいくのかー。と分かっていった。
 「絶対に当たらない」と周りに言われるときによりによって正確に当てるという方法をとっていた。全く安定しない。転属前の先輩が「お前!当てるとき怖いよ!」といっていた。当てる身振りをするときにボードに差し込まれたカメラで撮影され、その撮影画像がプロフィールになっており、ターンの度に表示される。僕のだけ顔面の目が大きく見開いていた。「やってる?」と言われたものの「やってない」と伝えた。
 最後に元お笑い芸人の人と転属前の先輩とで一騎打ちをやっていた。お互い中央のホールに当てるのがやたらと上手い。大人の戦いにみえた。
 帰り際に朝までカラオケした人が「この前のhanbaraのリップ・スライムよかったよ」と言っていた。帰りにリップ・スライムを聞いて帰る。